英語力皆無の私が初めてホームステイしたときに戦慄したので記事にする件

皆様ごきげんよう。GrowshipのY.Yです。

前回、英語力皆無でオーストラリアへ留学した私が海外体験記を書いた件という記事を書かせていただいたのですが、今回はその続きとして私が初めてホームステイしたときの出来事を書いていきたいと思います。

(この記事は2020年9月3日に更新されました)

ドミトリーからホームステイ

前回の記事を見ていただいた方にはわかるのですが、私は狂ったかのようにドミトリーを推しています。

値段が安いことやほぼドミトリー暮らしだったということもありますが、今から書く体験も要因の一つだと考えています。

最初、私はホームステイをする予定でした。
安直なのですが留学 = ホームステイのイメージを持っており、さらにスクールで申し込めばスクールからホームステイ先を手配してくれるということだったので、いつでも申請できるなと思い特に考えず渡航したのです。

しかし現地でドミトリーに泊まっていると特に不便を感じることがなく、毎日いろいろな場所に行くことに時間を割いていたのでホームステイの申請をすることなく何週間か経過していました。

きっかけはとある授業。
内容は、“自分が今ステイしている場所について紹介” でした。
各々がホームステイでどこにいる、どこのホテルに泊まっていると話して、私の番がまわってきました。

ホテルに泊まってる。このスクールのすぐ近くだよ。と言い、通りの名前を言うと、クラスメイトはそんなところにホテルあったんだ!というような反応で、先生は「ん?」という顔をしていました。

施設の名前を聞かれたのでドミトリーの名前を答えると先生はハッとしたようすで、クラスのみんなにドミトリーの説明をしてくれました。

前回の記事でも触れていることですが、ドミトリーというのは通常のホテルに比べセキュリティレベルが低く、先生にとっては危ない人も多く危険な場所だという認識だったようで、心配しているようすでした。

その後授業が終わると、先生が私に「上の階の受付でホームステイの申請ができるから早めにしたほうがいいよ」と教えてくれました。せっかくの機会だったのでこのタイミングで申請しようかと思い、受付に向かうとSさんがいました。

Sさんというのは日本人の方で、スクール内でカウンセラーとして働いている人です。たまたま会ったついでにホームステイの申請について聞くと、Sさんがほとんど書類を書いて申請してくれました。

はじめてのホームステイ

数日後ステイ先が決まり、場所が決まりました。海外はどこもそうかと思いますが、オーストラリアは1駅1駅の間隔が日本と違い割と遠く、電車を使う距離でそこから歩きというのはとても遠い印象を受けました。

しかしそれでも割と近いほうだということだったので、受け入れてそこのステイ先にお邪魔することになりました。

アジア系の人が多いタウンでステイ先の方も日本人のおばあさんだという風にうかがっており、ステイ先の家に着いてさっそく日本語で挨拶しようと思っていたのですが、当たり前のように英語で会話が始まりました。

どうやら日本人だからと言って日本語ができるというわけではなく、聞くところによるとオーストラリアで生まれ育ったらしいのです。前情報で日本人だと聞いてもあまり期待しないほうがいいかもしれません。

その日から私のホームステイ生活が始まったわけですが、今まではスクールとドミトリーは歩いていける距離だったので時間など気にしたことがありませんでした。

ですがこれからは電車の時間もあるし、ホームステイなので家の人に迷惑が掛からないようにとなるべく早く帰っていました。

しかし気を付けていても遅くなる日が全くなくなるわけではありません。とある日、友人との会話が長引き帰る時間が遅くなってしまい、帰宅したときには真っ暗な時間帯でした。
すると奥の部屋から家主のおばあさんがやってきて、何かあったのかと聞かれました。

どうやら心配してくれたようだったのですぐに謝罪し、友人と喋っていたら遅くなってしまったということを伝えました。

納得してくれたようすで奥の部屋に戻ったので私も自分に与えられた部屋に戻りましたが、もう一度呼び出されました。
一体何かと思ったら、おばあさんは私に細いハサミを見せてこう言いました。

「このハサミはとても鋭い。もし襲われたらこのハサミで相手の首を刺しなさい」

一瞬、理解ができませんでした。そして、ここ笑うところかな?などと考えているうちにこう続けました。

「ホールドされたりしたときに相手の首のここを狙うんだ!」と。ジェスチャー付きで。

恐怖でした。奥の部屋の光だけが灯っている薄暗い部屋でそんなやばいこと教わって普通に怖くてびっくりしましたし、頭の中では警笛が鳴っていました。

さらにおばあさんは「ちょっと待ってて」と言い、一瞬部屋に戻ってすぐ帰ってきました。
手に持っていたのは、小型のナイフでした。

おばあさんはさらにこう言います。「近くのホームセンターにこれと同じようなナイフが売っているから買っておきなさい。何かされたらすぐに相手の腹に刺せ。」これもジェスチャー付きで。

完全にヤバいなと思いました。

とにかくここから逃げなきゃまずい。

そのように考えました。

そして恐怖の模擬演習は終わり就寝時間になりましたが、とにかく逃げる方法で頭がいっぱいだったのと、体が警戒して寝付けませんでした。
しかし授業に遅刻するのは嫌だったし、誰かに相談しないとという一心で寝不足のままスクールへ向かいました。

授業を終えて向かった先はSさんのところです。図書室内のカウンセリングルームに向かい、予約が必要でしたが無理を言って少しだけ時間を割いていただきました。

Sさんに先ほど言ったようなことが起こったことを伝え、渡されたハサミを見せました。当たり前ですがとても驚いていました。

そしてすぐにステイ先を手配したエージェントに電話を入れてくれました。
(※ホームステイの申請はスクールで行うことができますが、スクール自体がステイ先を探しているわけではなく、民間のエージェントに業務委託しています。)

そしてエージェントからの返答を待つので明日もう一度来てほしいと言われました。
私は了承し、またステイ先に帰りました。ハサミはSさんに処分をお願いしました。

翌日、授業を終えてSさんのカウンセリングルームへ向かいました。
エージェントから返答があったようで、内容は今回の件についての謝罪と、次のホームステイ先が決まったということでした。私はとても安心を覚え、Sさんと対応の早いエージェントに感謝しました。

さらばステイホーム

そして一度ステイ先へ戻り、新たなステイ先へ荷物を移すこととなりました。
ステイ先へ戻り家に入ると誰もいなかったので、私は自分の寝泊まりしていた部屋に行き、自分の荷物を纏めました。

まだ怖いだろうということで、私がこの家を去るということはエージェントから伝えてくれるらしいとSさんから聞いていました。
できれば会いたくないなと感じていた私にはありがたく、急いで荷物を詰めていました。

するとドアが勢いよく開き名前を呼ばれました。

振り向くと、立っていました、おばあさん。

心臓と時間が止まったような感覚でした。

相手はそんなことはつゆ知らず、次の瞬間烈火のごとく詰め寄られ、怒涛の早口で問い詰められました。
半分は何を言っているかわかりませんでしたが、なんとなく「エージェントから此処を出ていくと聞いた。なぜだ」みたいなことを言っているなぁとワードの並びや意味で感じ取りました。

完全にまずいことになったなと思いつつ「エージェントさん電話するの早いよ」とか「激昂した人に刺される事件あったな」など色々考えているうちにあることを思いつきました。

落ち着いた瞬間を見計らって私は、ここをすぐ出ていかなければならないことを伝えました。
息を切らしながら何故だ?と問われ、こう答えました。

「母親が病気で、今危ない状態だと電話があった。だから帰らなければならない。」

嘘です。色々考えるうちに必死になって絞り出した嘘です。何とか納得する理由を作らなければ自分が危ないと考えたうえでの苦肉の策でした。

おばあさんは合点がいったようすで部屋を去りました。
私は急いで荷物を持ち、聞こえていたかはわかりませんが、ありがとうと言って家を出ました。

そして新しいステイ先に向かい、優しい家族に出迎えられて改めてホームステイ生活を始めたのでした。

最後に

以上が私の初めてホームステイを体験したときのお話です。
この出来事自体は10日くらいの短い期間の話なのですが、私にとってはなぜかとても長く感じられる10日間でした。

ちなみにホームステイをしたからと言ってこのようなことが起こる確率はとてもとても低いので、安心してホームステイの申請をしてほしいと思います。

さいごまで読んでいただきありがとうございます。